アブソリュートリー・タイは、10年以上タイの文化を海外に伝え、公演を行い、その文化を広めてきた経験をもつパフューストーン・ワングラタナピタック女史が、カンザダング・ワッタナザム株式会社の傘下において2008年7月に設立した団体です。パフューストーン・ワングラタナピタック女史は、ミス・クーンという名前でも知られています。彼女はバンコクにある「バン・プライ・ノエン」王宮で、国内の著名なアーティストの手ほどきを受け、5歳からタイ舞踊を学び始めました。現在では実演家、イベント主催者、そして講師といった様々な役割を国際的に担っています。
アブソリュートリー・タイの目的は、世界のいたる場所でタイの文化と伝統の正しい理解を育てることであり、各国間の異文化相互理解を通じてより強い調和と統一を図ることです。アブソリュートリー・タイは、タイ、インドネシア、そして南アジアの伝統芸能を専門にしています。
活動としては、伝統芸能を通じて若い世代に対する機会を提供することはもちろん、「エデュテイメント（教育とエンターテイメント）なタイ伝統芸能集団」として教育的な機能を地域に提供しています。そのため、アブソリュートリー・タイはアジアや欧米諸国のアーティストとの密接な事業にくわえて、教育機関や組織とのコラボレーションを頻繁に行っています。また、自らが行うフェスティバルとして、アブソリュートリー・タイは、素晴らしい伝統芸能と大学独自の文化的活動でよく知られているカンペンペット・ラチャパット大学と連携して、北部、北東部、中央部、南部というタイ4つの地域から集まる伝統芸能見本市を行なっています。それぞれの地域によって異なる生活習慣や信仰心が、彼らの公演から見て取ることができます。
アブソリュートリー・タイは、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ノルウェー、台湾、スロベニア、パキスタン、アメリカ、そしてイギリスといった多くの国々でフェスティバルへの出演や制作を行ってきました。はこだて国際民俗芸術祭にはこれまで多くの国や地域が参加してきましたが、今回初めてタイという国の名が、その誇りとともに刻まれることになります。