オランダ「エストゥディアンティーナ・アンサンブル」

NLD-006-Estudiantina

学生で構成された音楽グループ「ザ・トラディション・オブ・エストゥディアンティーナ」がキューバからオランダに渡りました。テンポが速く積極的に演奏されるサルサに比べて、エストゥディアンティーナはむしろ背後に流れるような演奏で、よりくつろいだ雰囲気を演出します。それは、グアラチャ、ボレロなどとともに、キューバの伝統音楽の根源といえるものです。

エストゥディアンティーナ・アンサンブルは、「オリエンテ・デ・クーバ」といわれるキューバ伝統のスタイルを守ることを目的に、リカルド・ベケーマによって結成されました。オリエンテ・デ・クーバとはスペイン語でキューバの最東端の州を表しており、19世紀に「トロバドーレス」というミュージシャンによって知られるようになりました。リカルドは、サンディアゴ・デ・クーバとその周辺で、ガビーノ・ハルディネス・シスネロス、エヴァ・デ・ラ・カリダード・グリーニャーン、イナウディス・パリサン・マレット、ロベルト・ナポリ・カスティーヨ、レイ・カブレラ・カステラーノ、そしてアレスティーデス・トレスといった指導者とともに行った研究ののち、トロバ音楽の専門家になりました。

2007年、エストゥディアンティーナ・アンサンブルは、キューバ文化省「州立音楽センター」公式招待および「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のエリアデス・オチョーアによる特別な推薦により、45回目を迎える有名な「インターナショナル・フェスティバル・デ・ラ・トルバ」に招待され演奏しました。彼らはトロバの家、マルティ広場、そして音楽の家と呼ばれる場所で演奏し、自身の言葉でこう述べました。「ここにはキューバ国営テレビのカメラと熱狂的な観客が集まり…」。はこだて国際民俗芸術祭でも、これに近い状況になるかもしれません。

www.estudiantinaensemble.nl